あなたは花や植物を育てたことがありますか?
私は家を建てたとき、小さな庭のスペースをあんなふうにしたいな、こんなふうにしたいなとワクワクした気持ちでいたのですが、
仕事が忙しかったり心に余裕がなかったりして結局何も手をつけないままほったらかしにしていました。
最近やっと庭を整えて花を植えて楽しむようになりましたが、個性豊かな花たちのお世話をしていると
としみじみ思います。
花を育てるように子を育て個性豊かな花を咲かせよう♪
今回は私の経験から学んだことをお話ししてみたいと思います。
お付き合いくださいませ。
荒れ放題だったわが家の庭
わが家の庭スペースは家の表側と裏側に少し敷地を取ってある程度です。
家を建てる前は、可愛らしい花や植物が植えられたおしゃれなガーデンを思い描いていました。
住宅メーカーの担当の方に
と聞かれたときには、イメージはあるものの具体的にどうするか決まらなかったこともあり
なんて気軽に言ってしまったのですが・・・その後とんでもなく後悔することになります。
家を建てた後フルタイムのパートに出るようになった私は、職場のストレスや人間関係で徐々に無気力になってしまい、
まぁいっか。
と、見て見ぬふりをするようになりました。
接客業で土日の出勤も多くなかなか連休も取れず、心も体も疲れ切っていたのです。
でも、家の裏側は日差しの強い南向き。
夏になるとものすごい勢いで雑草が育ってきます。
毎年夏がくるたびにそんな後ろ向きな気持ちで仕方なく草むしりをしていましたが、狭いスペースとはいえ真夏は大変です。
子どもたちにも手伝ってもらってクタクタになりながら、なんとかきれいにしていました。
息子が友達に言われたひとこと
ところが、雑草というのは本当に生命力が強く、夏の終わり頃にはまた生えてくるんですね。
しかも毎回どこからか種が飛んできて、今までとは違う種類の草が生えてきます。
そんな言い訳をしながらしばらくほったらかしになっていたある日、息子が学校から帰ってきて言いました。
それを聞いて、さすがに息子に恥ずかしい思いをさせてしまって申し訳ないという気持ちになりました。
それ以来、忙しくても疲れていてもなんとか暇を見つけ草ぼうぼう状態にならないようにしていたのですが、その息子と一緒に草むしりをしていたとき
次から次へときりがないね。
というと、
ちゃんとひとつひとつに名前がついてるんだって。
学校で先生が言ってた。
と教えてくれました。
人だってみんなひとりひとり名前があるもんね。
まとめて雑草なんて言ったらなんか可哀そうな気がするね。
ときどき私は、子どもの言葉にハッとさせられます。
子どもはただ無邪気に話してくれているだけなのですが、大人になると目がいかなくなるようなちょっとしたことに気づく力があるように思います。
きっと大人より、時間の余裕も心の余裕もたっぷりあるのですね。
もうダメだと思っていたシンボルツリーが復活!
さて、家の表側の方ですが、そこには家を建てたときに記念に植えたシンボルツリーがあります。
私はオリーブの木にしたかったのですが、オリーブは日当たりのいい場所で育つらしく日影が多い表側には向いていないため、最終的にはソヨゴという木になりました。
そんな経緯もあってソヨゴに愛着が湧かなかった私は、水分は雨のみで肥料もやらずそのまま放置。
ところが最近、家にいるようになってふとソヨゴの木を見てみると、なんと害虫にやられている!
葉が黒っぽくなっていたりカイガラムシがついていたりして、なんだか急にソヨゴが可哀そうに思えてきました。
なんとか元気になる方法はないかな?
そう思って、ソヨゴや害虫についてネットで調べ害虫退治から始めます。
弱っている葉や枝を切って元気そうなところを残し、水と肥料をあげました。
元気になるといいなと思ってしばらく様子をみていると、嬉しいことに春になってきれいな黄緑色の新芽がたくさん出てきたのです。
今ではぐんぐん芽を伸ばし、新しい枝を広げてイキイキとした姿に成長しています。
ちゃんと手をかけてあげれば植物はそれに応えてくれる。
日陰でも青々と育っていくわが家のシンボルツリーを、これからは大切にしていこうと思います。
家族総出で庭造りにチャレンジ
弱っていたソヨゴに元気が戻ってきたのが嬉しくて、今まで土のままだった庭もきれいにしたいなぁなんて思うようになりました。
花を植えるにはちょうどいい5月。
コロナ自粛中でゴールデンウイークはどこへも遊びに行けません。
主人も珍しくお休みがたくさんあるので、思い切って庭づくりにチャレンジしてみることにしました。
ソヨゴのまわりをレンガで囲って、日当たりのいい裏側に憧れの花壇を作ります。
今後ちゃんと管理していけるように少し小さめの花壇を作って、それ以外の部分には防草シートを隙間なく敷き砂利を敷きつめます。
久しぶりの労働にあちこち筋肉痛になりながらも、5日間かけてようやく完成しました。
すっごく可愛い!
一緒に手伝ってくれた子どもたちもとても喜んでくれました。
私もきれいになったことはとても嬉しかったのですが、何よりも嬉しかったのは家族みんなで力を合わせて自分たちの好きな庭を作りあげ、一緒に楽しい時間が過ごせたことです。
家族でいることの喜びを感じることができました。
花を育てるのは子を育てるのと同じ
花壇を作ったときに気に入って買ってきた花たち。
サフィニア、バーベナ、カリブラコア、ベルフラワー、ラベンダー、ロベリアなど、初心者なのでできるだけ手間がかからずに育つ花を揃えてお世話を楽しんでいます。
小さかった苗から日に日につぼみをつけ、可憐な花を咲かせていく様子を見ているうちに
花にもそれぞれ個性があるんだなぁ。
と感じるようになりました。
雨にも風にも照りつける太陽にも強く、どんな状況でもまっすぐに空に向かって背筋を伸ばしている花。
同じ状況ではぐったりしてしまう花。
花壇の中でイキイキと咲く花、花壇の中では元気が出ない花。
一口に花といっても、それぞれに大きな個性があるんですね。
花壇の中では本来のよさを発揮できずにいるのなら、その花は鉢に移して育てる方が向いているのかもしれません。
個性にあった環境でペースを見守りサポートしていくと、だんだん元気を取り戻していく。
なんだか子どもと似ていませんか?
花壇には馴染めなくても違う環境で花開くことはできるのです。
でも、水や肥料を過剰に与えすぎたり与えるものが足りなかったりすると、花や植物はうまく育たない。
つぼみをつけて日に日に成長していくその過程を楽しみ、いつか花開くそのときをおおらかな気持ちで待っていればいいのですね。
余計な口や手を出さずに待つということはなかなか難しいですが、信じて見守って待つこと。
これができれば、子どもは安心して自ら芽を伸ばしていくことができるのではないでしょうか。
日光だけがただ必要なわけではなく、柔らかな日差しも雨の水分も栄養も必要。
時には、大雨や強風にさらされて辛い思いをするからこそ、優しい太陽の光のありがたさに気づけるのだと思います。
まとめ:花を育てるように子を育て個性豊かな花を咲かせよう♪
わが家の状況と照らし合わせてお話ししてみましたが、いかがでしたでしょうか?
ソヨゴのように環境が悪く必要な栄養を与えないと、害虫にやられて病気になってしまう。
まさに生きるエネルギーが足りなくなってしまった状態です。
でも気づいたときに適切なケアをしてあげれば、生きるエネルギーを取り戻して新しい芽をつけ、枝を伸ばしどんどん元気になっていく。
人間も同じですね。
わが家に来てくれた花たちから、思いがけずたくさんのことを教わっているように思います。
手がかかったぶんだけきっと魅力ある花を咲かせます。
成長はゆっくりでもいずれ大きな花を咲かせるかもしれません。
どんな大きさの花を咲かせるか、どんな色の花を咲かせるかはおまかせして、いつかくるその日を楽しみに待てるといいですね。
あなたの何かしらの気づきになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。