あなたは自分の子に夢や希望を持って生きてほしいと思っていますか?
私は、子どもたちには好きなことや興味のあることを思いきりやって、幸せな人生を歩んでほしいなと思っています。
ところが今、未来に希望が持てない若い人たちが増えていると言われています。
もしかしたら私たち親が未来を思い描く喜びや大人になっていくことの楽しさを、見せてあげられていないのかもしれません。
未来に夢や希望を持てる子に育てるために知っておいてほしいこと。
今回は、わが家のよくない例を参考にお話ししてみようと思います。
お付き合いくださいませ。
職場の愚痴大会になっていた夫婦の会話
平日の朝や帰宅後、寝るまでのリラックスタイム。
私たち夫婦は、お互いの職場のストレスや合わない上司のこと、その日の出来事などをよく話していました。
なんでそんな嫌な言い方しかできないんだろうね。
毎日家と職場の往復だけ。
ただでさえ合わない職場環境にストレスを溜めていた私たちは、常にそんな話をしてお互いにスッキリしていました。
しかも不平不満や愚痴というのはきりがなくどんどん出てきます。
自分たちが話したいだけ発散したいだけで、時には側に子どもがいることも忘れて家族で出掛ける車の中ですら盛り上がってしまう始末。
そんなある日、子どもの学校で『仕事に関することを親にインタビューしてくる』という宿題が出ました。
- 仕事に対する考え方や姿勢
- どんな思いで働いているのか
- どんなところにやりがいを感じるのか
それを親に聞いて自分たちの将来のための参考にしましょう、ということだったのです。
子どもたちが大人になりたくない理由
早速、子どもからのインタビューが始まります。
人間関係の悩みはつきないものの仕事自体は好きだった私は、娘の参考になるように本気で答えました。
でも娘は、
なんて言います。
そして、インタビュー後の娘の感想を書く欄を見せてもらうと、
【感想】
いつも上司が理不尽だとか愚痴や文句を言っているけど、意外と真面目に答えてくれた
なんて書いてあるのです!
そういえば息子も、
と言っていたことを思い出しました。
自分たちが何も考えずに普段から不平不満を言っているせいで、そんなふうに思わせてしまったのかもしれません。
と反省しました。
それと同時に、ショックでもありました。
ストレスに耐えながらもそれなりにやりがいを持って働いているのに、そういう楽しい部分は子どもには思ったよりも伝わっていなかったからです。
子どもが様々なことを見たり聞いたりしながら親から学びとっていくことを考えると、
もっともっと自分たちが人生を楽しんでいる姿も見せていかないと、子どもは未来に希望を持つことができなくなってしまう。
子どもの宿題を通して、大事なことに気づかされました。
なかなか変わることができない私
そう決めた私は、できるだけ仕事で楽しかったことや、お客様とのやりとりでおもしろかったことなどを話すようにしました。
でも、仕事はいいけれどどうしてもうまくいかない相手もいて、そのモヤモヤをどうしたらいいのかが分からずに、自分の中に抑え込んで気分が沈みがちになりました。
そして頭では分かっていても、気づけばまた口をついて出ている。
そう思っていた頃、家に姉が遊びに来ました。
久しぶりで聞いてほしいことがたくさんあったらしく、両親の愚痴をこぼします。
同じ部屋では息子がゲームに夢中になっていました。
私は少し気にしながらも話に夢中になってしまい、結局2時間くらい話していたのですが、姉が帰ったあと息子が言います。
息子の言葉にまたもや反省しつつ、私は思い出していました。
子どもの頃からずっと親の愚痴を聞かされてきたこと。
それが嫌だと思っていたこと。
その後、じわじわとショックが襲ってきました。
そして、今度こそ自分のためにも子どものためにも自分を変えようと強く思ったのです。
言葉が人生に与える影響の大きさを知る
そう思った私は、とにかく今気になる本をどんどん読んでみようと思いました。
これは私の中での感覚ですが、その時々で気になる本は今の自分にとって必要なものという感覚があるのです。
直感で選び取った本を読んでいくうちに、潜在意識に関する本にたどり着きました。
そして自分の言葉は無意識の思考パターンからきているんだ。だから親と同じようにしちゃうのかな。
普段私たちが何気なく使っている言葉が、潜在意識にまで影響しているなんて思ってもみませんでした。
- 言葉を変えることで潜在意識をコントロールし、それによって現実が変わる
- 人は言葉できている
私は自分が変わるためのきっかけを見つけたような気がして嬉しくなりました。
そして自分の発する言葉を意識してみようと思うようになったのです。
心理学を学んだことで訪れた変化
潜在意識と言葉の関係を知りおもしろくなってきた私は、さらに心理学の本を読むようになりました。
するとそこにも、同じように潜在意識と言葉の関係が書いてあったのです。
そして、潜在意識には人称の区別がつかないという特徴があることを知りました。
こうして、私の言葉に対する意識は180度変わりました。
潜在意識と言葉の関係を知っていくうちに、それが自分や子どもの自己肯定感にも大きな影響を与えていることが分かったのです。
日常で使っている言葉がどれだけ大切だったのか。
そのことを心から理解したのです。
言葉を変えると自分が変わり子どもが変わる
私は自分なりに、否定語を肯定語に変えるトレーニングを始めました。
子どもや夫の話を聞いて今まではパッと反射的に返事を返していたのですが、悪い言葉が出そうになったら一旦ストップ。
頭の中で浮かんだ言葉をそのまま言うのではなく、どんなふうにいい言葉に変換できるかを考えます。
そして愚痴を聞かされても「そうなんだね」と受け止めるけど、
- 同調しない
- 一緒になって言わない
- 話の中からいいところを探す
そんなことを意識して毎日を過ごしていたら、思わぬ効果がありました。
物事に対して否定的な側面ばかりを見て愚痴や文句を言っていた私が、同じ物事に対して肯定的な側面を見られるようになってきたのです。
すると、子どもへの声かけも日々の会話も変わってきます。
学校から疲れ切って帰ってくる娘と、
いつもそんな会話をしていたのですが、最近はこんなふうに変わってきました。
今までやりたいことがない、何がしたいのか分からないと言っていた娘が、どんどん自分の好きなことを見つけて取り組んでいく姿は、とても輝いて見えます。
肯定語を意識して使うことで、自分だけではなく家族にもポジティブな気持ちが伝わっていくのですね。
そうやってふたりで笑いあう瞬間が、今はとても幸せに思えるのです。
まとめ:未来に夢や希望を持てる子に!
私たち親子のやりとりを通じてお話ししてみましたが、いかがでしたでしょうか?
親が普段からどんな言葉を使っているか、どんな言葉をかけ続けるかで子どもの心は変わってくるのですね。
- 無理だよ
- できないよ
- やめなさい
- ダメだよ
常にそう言われて育つのと、
- できるよ
- なんとかなるよ
- 大丈夫だよ
- いいよ
と言われて育つのでは、まったく違う未来になってしまうこともあるのです。
私は言葉を変えて、状況のいいところ探しをするようになってから、不思議と不満や苛立ちが湧いてこなくなりました。
自分の好きなことに改めて気づき、行動できることが楽しくてたまりません。
そんな親の姿を見て、未来には不安ばかりではなく夢や希望もあることを信じられる気持ちが、子どもの中に育っていけばいいなと思っています。
そして、いい言葉を使う人が増えて自己肯定感の高い大人が増えれば、子どもたちの未来は輝くものになり世の中はもっともっと良くなっていく。
上司の理不尽さを嘆いていた私が、今はそんなふうに思えるようになっています。
意識してみることから始めてみると、思った以上に色々なことが変わっていくかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S.
肯定語の声かけや子どもの自己肯定感については、こちらの記事でも書いています。
あわせてご参考くださいね。