私は以前、雑貨屋さんで接客や販売のお仕事をしていました。
高校生の頃にたまたま入った小さな雑貨屋さんがとても可愛くて、それ以来雑貨屋さんが大好きになったんです。
でも若い頃の私は音楽に夢中になっていて、雑貨屋さんで働くという選択肢はなく音楽の道に進もうと思っていました。
当時、私が仕事を選ぶ基準は常に好きな音楽をするためだったので、
夢を叶える時間がとれることと、そのために必要なお金が稼げることが仕事を選ぶ上での絶対条件でした。
そんな私が主婦になってから雑貨屋さんで働いてみて
と感じた経験を、今日は少しお話してみようと思います。
お付き合いくださいませ。
好きなことを仕事にしたいとこだわっていた頃
私だけではなく、わりとそんなふうに思っていらっしゃる方も多いと思います。
特に、私はずっと仕事内容よりも条件にこだわって仕事を選んできたので、派遣や土日祝日がお休みの事務のお仕事を選ぶことが多くありました。
だから子どもたちが少し大きくなってきてパートに出ようと決めたときには
と思ったのです。
それが雑貨屋さんでした。
ですので今までとは違い、”雑貨屋さんで働く”というところに強いこだわりを持ってしまったのです。
実際に働いてみたらあまり向いていないかも?と気づいた
今まで、飲食店や事務系の派遣社員など色々な職業を経験しましたが、小売業で働くのは初めてでした。
私は接客が好きで、周りからもよく
と言われていたので、接客に関してはわりと得意分野というか
みたいなところがありました。
ところが、接客以外の部分で私には向いていないかもと思ったのが、ディスプレイや売り場作りです。
最初はディスプレイや売り場作りの知識も全くなかったので、
- いかに商品を魅力的に見せるか
- 売れる売り場を作れるか
と考えて、先輩のやり方を見ながら試行錯誤をくり返していたのですが、正解がないだけにこれがとても難しくてなかなかできるようになりませんでした。
どちらかというと、こういう感覚でやるような仕事が苦手だったのかもしれません。
好きなことよりも自分の得意を伸ばすことを考えてみる
だんだんと自分の苦手さが分かっていっても、雑貨屋さんで働くということにこだわりを持ってしまっていた私は、なんとかそれを克服しようと必死になります。
そしてやればやるほど、自分のできなさに自信をなくす。
そんな悪循環が続いていたある日、
- 苦手なことをがんばっても努力のわりには成果がでない
- でも、得意ながんばりは努力がそのまま結果につながる
ということを知り、
と気づきます。
私の得意なことは、
- 笑顔で接客をすること
- 相手の気持ちを考えて親切な対応ができること
- 丁寧で細やかな仕事をすること
- きれいなラッピングができること
すでに持っているこの得意に、さらに磨きをかけていけばいいんだと思えたことで、私は少しづつ元気を取り戻していきました。
子どもたちにはいつも言っているのに自分ができていなかったこと
自分のことって分かっているようで意外と分かりません。
私はこの仕事を経験したことで自分の苦手な部分に気づき、それなら得意を伸ばそうと思えたのですが、
実はこれは普段から子どもたちによく言っている言葉だったりします。
それなのに、自分は全然できていない。
それどころか、必死に苦手を克服することにエネルギーを注いでいました。
苦手に意識を向けすぎて視野が狭くなっていたのですね。
人のことは分かるけど自分のことはよく分からない。
今回の経験で、私はそんなことを学んだのでした。
得意なことを伸ばせば”好き”につながっていく
好きなことをしたくて、それが得意分野であればきっとその方はどんどん伸びていくんだと思います。
それはとても素晴らしいことですし、好きなことへのモチベーションの高さも私は知っているつもりです。
けれど私みたいに、
と思っていても、やってみたら思ったより得意ではない部分があった。
雑貨屋さんには必須のディスプレイや売り場作りが苦手だと気づいたのです。
でも、自分では当たり前にできていることなのに周りから褒められることってありませんか?
実は、それが自分の得意分野なのです。
私の場合はそれが、
- 笑顔で接客ができること
- 親切な対応ができること
- 丁寧で細やかな仕事をすること
- きれいなラッピングができること
でした。
そのことに気づき、自分にしかない得意なことを磨いていく。
得意な部分に磨きをかけていけばその中から新たな”好き”が見つかり、それが自分の武器になっていくのです。
そしてその武器を生かして仕事をしていたら、いつの間にか好きなことが仕事になっているなんてことが起こるかもしれません。
まとめ
特に好きな仕事内容ではなくても、仕事として割り切って働くことはできます。
若い頃の私もそうでした。
それは、自分の生き方に繋がっているような気がします。
私も「どんな生き方がしたいか?」と考えた時に、自然と「どんな働き方をしたいか?」ということを考えていました。
生き方と働き方が同じ方向を向いていたら、人生は少し楽しくなるのかもしれませんね。
あなたの何かしらの気づきになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。