先日、夫とちょっとしたことでもめて心がモヤモヤすることがありました。
数カ月前までの私ならモヤモヤした嫌な気持ちを引きずって、
感情のままにずっとイライラしてストレスを溜めていたはずです。
家族は関係が近いために、ちょっとしたことでぶつかったり、お互いにストレスが溜まってしまうことがありますよね。
でもそんなとき、自分で自分の機嫌をとることができたら?
相手のせいにせず納得して、怒りやモヤモヤをスッとなくすことができたら、とってもラクになると思いませんか?
もちろん人間なのでイライラもするし、ネガティブな感情は出てくるのですが
私はそれ自体は悪いことではないと思っています。
問題は、
ということ。
私は人とのトラブルや嫌なことが起こったときには、
自分が今どのように感じていて、どんなふうに捉えたらネガティブな感情と距離をとることができるか?
ということを、いつも自分で実験しています。
今回は、私が実際に試している感情をコントロールする方法や、
HSPの気質がどんなときに出やすいかということを、実体験を通してお話ししてみたいと思います。
感情に振り回されて困っているあなたの参考になれば幸いです。
人とのトラブルや嫌なことが起こったときは・・・
家庭内や親戚とのいざこざ、ご近所さんやママ友とのおつきあい、学校や会社での人間関係。
毎日の暮らしの中では、色々なことが起こりますね。
特に共感力が高いHSPさんは相手の感情をもらってしまいやすいので、
モヤモヤを引きずって落ち込んだり、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
家庭や職場でストレスを感じて辛くなってしまったときには、ひとりになってゆっくりと深呼吸してみてください。
ひとりになれない時は外に出るとか、車の中やトイレなどでも大丈夫です。
この方法は、神経が高ぶっていたり怒りで興奮が収まらないときにもおすすめです。
気持ちを落ち着けるための呼吸法
鼻から息をすって、ゆっくりと細く長く口から吐き出します。
しっかり吐き切ると、次の呼吸で自然と大きく息を吸い込めます。
目を閉じて頭の中にあるイライラやモヤモヤを吐き出すようなイメージで、5~6回くり返します。
次に、同じように呼吸を続けながら、息を吸うときに「新鮮できれいな空気」を、身体の中に取り込んでいるイメージをしてみてください。
呼吸のリズムと共に、
イライラやモヤモヤを吐き出す ⇒ きれいな空気を吸い込む
イメージをくりかえし、お部屋の空気の入れ替えのように、自分の心と頭の中をきれいな空気で満たしてあげるのです。
それだけでも少し、気持ちが落ち着いてくると思います。
見え方や捉え方の違いを知る
気持ちが落ち着いてきたら、ちょっと冷静になってこのように考えてみてください。
成長するための課題がきたな~、と。
ここから何かを学びなさいってことだよね。
私はいつもそう捉えることで、マイナスの感情に飲み込まれないようにしています。
なぜなら、今自分が感じている「イライラ」や「怒り」や「モヤモヤ」は、自分にとっての嫌なことだからです。
今おきている出来事は、イライラやモヤモヤのきっかけにはなったかもしれませんが
そこで大きく感情が揺さぶられたのは、自分の中の何かに触れたから。
同じ出来事が起きても、人によって出来事に対する反応は違います。
私にとっては「嫌なこと」でも、相手にとっては気にするようなことではなかったり、その逆もありますよね。
ということは、この嫌なこと(現実)を作りだしているのは自分なんです。
人は皆それぞれに自分だけの眼鏡(思い込みのフィルター)を通して相手や世の中を見ていて、
ひとりひとりかけている眼鏡の色や形や大きさが違うから、見え方や捉え方も違うのです。
「相手も自分と同じように見えているはず」「感じているはず」と思いがちですが、実はそうでもなかったりするんですね。
だから私とは解釈が違うんだ。
このことを知っておくだけでもストレスは減り、心がラクになります。
でも、それに気づけなくて苦しんでいる人はたくさんいるのです。
あなたにはぜひ、知っておいてほしいなと思います。
それを知っていれば「では、これをどう乗り越えようかな」というふうに、トラブルを前向きに捉えられるようになりますよ。
私がHSPだと感じた瞬間
私は頭の中で考えごとをしだすと、止まらなくなることがあります。
それはHSPの特性のひとつでもある「深く考える」という特徴からきていると思うのですが、
自分では「考え事をしている」という意識はあまりなく
「無意識にいつの間にか考えてしまっている」という言い方の方が近いかもしれません。
アイデアが浮かびやすいなどいい面もありますが、イライラやモヤモヤも連想ゲームのようにどんどん広がっていってしまう。
そして気づいたら、とんでもないところに思考が及んでしまっていることがあります。
今回も頭の中で色々な考えや思いが次から次へと浮かんできて、
と、自分が何に対してイライラモヤモヤしていたのか分からなくなっていました。
もめる原因となったこととは全然関係のないことにまで思考が及び、それに対して苛立っていることに気づいたのです。
そんなときは、
ストップ、ストップ!
本題から外れていることに気づいたら、自分でストップをかけてくださいね。
そうすることでとめどなく巡る思考を止めることができ、軌道修正できるようになります。
さらに今回のことで、私は気づいたことがありました。
それは、言葉にしないと相手には伝わらないということです。
こうして書いてみると当たり前のことなのですが、
自分がなんとなく相手の表情・声の感じ・雰囲気で、言いたいことや求めていることを察してしまうせいか
ついつい相手も同じような感覚なんだと、無意識に思っていたところがあったのです。
でも夫から、
と言われたとき、
と気づいたのです。
私が気づいたように、HSPさんは無意識に相手が察してくれるものだと思っているところがあるかもしれません。
「相手は自分とは違う」ということを思い出して、「なんで気づかないの?」「なんで分からないの?」ではなく
「私とは感じ方が違うんだ」と思うようにして、言葉にして伝えていきましょう。
ネガティブな感情はさっと受け入れる
心を落ち着かせるために深呼吸をしてみたり、相手と自分は違うということを知っても、イライラは簡単に収まるものではないですよね。
そもそもネガティブな感情は、人間にとってあたりまえの感情。
自分を守るために必要な感情なので、
「ネガティブな感情=悪いもの」と思わなくてもいいのです。
イライラが収まらないときは、「ネガティブな感情が出てきてるな~」とただ感じてみてください。
それだけでも少し冷静に、自分の気持ちに向き合えるようになります。
結局、何が嫌だったのかな?
そんなふうに落ち着いて向き合ってみると、自分でも気づいていなかった思いに気づくことがあります。
私の場合は、今回おきたことそのものではなく、日々のやりとりの中でのちょっとした違和感や不満から
という思いがあったことに気づきました。
今回のことはただのきっかけに過ぎず、
「わかってほしい」という心の奥の思いが反応してしまっただけだったのです。
小さな不満や違和感を自分の中だけで処理せずに、その場で伝えればよかったのですが
それを伝えたら、相手がどんな気持ちになるか想像し過ぎてしまうHSPの私には、そのバランスが難しいのです。
それでも今回のことで気づいたことはたくさんあり、これが私のこれからの課題かな~という気がしています。
感情をコントロールするには?
ここまでお伝えしたように、私は何か起こるたびに感情をコントロールする方法を試してきました。
まだまだ頭で分かっていてもできないことはありますが、その経験から大事だと思うポイントは『客観視』です。
自分の感情と距離をとって眺めてみること、それがいかにできるか。
その具体的な方法として、私はこんなことをしています。
- イライラやモヤモヤを書き出す
- 感情を数字で表してみる
- 自分の好きなものを見たり好きなことをする
- 落ち着いてきたら相手の立場に立って考えてみる
イライラやモヤモヤを書き出す
イライラやモヤモヤを頭の中に溜めたままにしておくと、ずーっとそのことが離れずに疲れてしまいませんか?
「書き出す」というのは、「頭の中にある思考を紙の上に取り出す」ようなイメージ。
目に見えないものを見えるようにするのです。
私は本当に気持ちが収まらないときは、コピー用紙を一枚出して思いを書きなぐります。
自分しか見ないものなので、普段は言わないような汚い言葉がでてきても気にしません。
心の中で思っていることを気が済むまで書き出すと、かなりスッキリします。
目に見えなかった、頭の中のごちゃごちゃした感情が目に見えるようになると、
と、客観的に見られるようになるので、気持ちも少しずつ落ち着いてくるように思います。
書いた紙はビリビリに破いても、丸めて捨てちゃってもOKです。
感情を数字で表してみる
これまでの人生の中で同じような体験をしたときに、一番大変だったことや辛かったことはどんなことですか?
それを10点としたとき、今の気分は何点か?ということを考えてみます。
これは私がやってみて「意外と効果があるな~」と感じたもので、どこでもすぐに簡単にできるおすすめの方法です。
私は怒りがとまらなかったときにやってみたのですが、
あれ?たいしたことないなー。まぁいっか。
思っていたよりもあっさりと、気分が切り替わって驚きました。
人は自分で「まぁいっか」と納得したことは、忘れていくようにできているそうです。
自分の感情を客観的に見て、気持ちを切り替えられるいい方法ですが、一番大変だったことや辛かったことを思い出して、
その時のマイナスの感情まで引っぱってこないように気をつけてくださいね。
自分の好きなものを見たり好きなことをする
気持ちが切り替えられたら、今度は自分を大切にする時間をとりましょう。
好きなお菓子を食べたり、好きなことをして自分を心地よくしてあげると気分が晴れてきます。
天気がよければ窓を開けて空気の入れ替えをしたり、少しだけ歩いて散歩に行ったり、お花に水をあげたり。
「今日はゆっくりしたいから、夕飯は作らないで買ってこよう」と決めてしまってもいいですよね。
色々と試しているうちに、自分なりに心地よくなる方法が分かってきます。
私は、だいたいこのような感じです。
気分をスッキリさせたいときは・・・
- 家の掃除をしまくる
- 花壇のお花の手入れをする
- ドライブに行って海や山など自然を見てくる
- 本屋さんで本を見ながら時間を過ごす
- 音楽を聴く、歌を歌う
心地いい幸せを感じたいときは・・・
- 好きな雑貨屋さんに行ってゆっくりと雑貨を見てくる
- お花屋さんに行って好きな花を買ってきて部屋に飾る
- カフェでおいしいコーヒーとケーキを味わいながら本を読む
- モノづくりに没頭する
こんなふうに、自分なりの方法で心を整える時間はとっても大切です。
落ち着いてきたら相手の立場に立って考えてみる
ネガティブな感情を出して、気持ちを切り替えて自分を大切にする時間をとると、だいぶ落ち着いてくると思います。
相手の立場に立って考えるには、「相手と自分がイスに向かい合って座っている姿」を想像してみてください。
そのイメージの中で、あなたは自分の主張や思っていることを相手に伝えます。
次に、相手側のイスに移動して話をしているあなたを見てみてください。
相手側からみると、あなたはどんなふうに見えますか?どのように感じますか?
そうやって相手の立場に立って考えてみると、自分の至らなかった点が見えてきます。
「相手がなぜそう言ったのか?」と考えることができたり、気づいていなかったことに気づけたりします。
まとめ:トラブルは成長するためのチャンス
私がHSPだと感じたとき、ネガティブな感情をコントロールする方法などを、実体験を交えてお話ししてみました。
何か嫌なことやトラブルが起きたときは成長するチャンスです。
私も失敗しながら、日々感情のコントロールやセルフケアを実践しています。
すぐにできなくても大丈夫。
自分なりに試しているうちに、気分が落ち込んだときにさっと切り替えられることが増えて、マイナスの感情に囚われる時間が減っていきます。
心に向き合う中で、自分でも気づいていなかった思い込みに気づくこともあるかもしれません。
人は不完全な生き物なので、完璧を目指す必要はないのです。
あなたがほんの少しでも何かやってみようと思って行動に移したとしたら、それはとっても素晴らしいこと。
小さなことの積み重ねが未来の自分を創ります。
自分を大切にできたこと、向き合えたことをたくさん褒めてあげてくださいね。
あなたの何かしらの気づきになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S.
自己肯定感についてこちらの記事で書いています。
合わせてご参考くださいね。