子どもがゲームばかりしている
なかなかお風呂に入らない
お手伝いをしない
脱いだ服を片づけない
子育てをしていると、このような悩みは日常茶飯事ですよね。
特に、バタバタした朝の時間や忙しい夕方は、準備や片づけが思うように進まなくて、イライラしてしまうお母さんも多いのではないでしょうか。
そう思ったことはありませんか?
思うように動いてくれないわが子を褒めてみたり、叱ってみたり、優しくしてみたり、私も様々な工夫をしてきました。
でも、うまくいったりいかなかったりのくり返し。
ポイントは「伝え方」です。
この本を読んでできることから実践すれば、日々のストレスが減って子育てがラクになりますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
わが子がやる気になる伝え方 性格3タイプ別の声がけで自己肯定感が高くなる|稲場真由美
わが子がやる気になる伝え方 性格3タイプ別の声がけで自己肯定感が高くなる [ 稲場真由美 ]
株式会社ジェイ・バン、日本ライフコミュニケーション協会の代表で、人間関係研究家の稲場真由美さんの本。
ご自身が職場の人間関係やコミュニケーションのすれ違いに悩まれた経験から、「性格統計学」を考案開発されました。
性格統計学とは、16年間、延べ12万人の統計データを解析して体系化した、コミュニケーションメソッドです。
人には生まれもった性格があり、その違いによるコミュニケーションギャップが、うまくいかない原因になっていることが多いのだとか。
著者によると、性格統計学にもとづく性格タイプは、「ロジカル」「ピース」「ビジョン」の3タイプ。
じつは、タイプによって大切にする価値観や受けとめ方、響く言葉が違うそうなんです。
そのため親子でタイプが違う場合は、コミュニケーションにくい違いが起こりやすいとのこと。
最初に「性格タイプ診断」があり、それに答えると自分と子どものタイプを知ることができます。
3つの性格タイプ「ロジカル」「ピース」「ビジョン」
それぞれの性格タイプの簡単な特徴は、このようになっています。
『ロジカル』自分のペースが大事。具体的にほめられると嬉しい
『ピース』自分より相手が優先。「ありがとう」がほめ言葉
『ビジョン』やりたいかやりたくないかで行動。「すごい」と言われるとがんばれる
「わが子がやる気になる伝え方」より引用
生まれもった性格タイプによって嬉しい言葉や響く言葉が違うって、結構驚きですよね。
本の性格タイプ診断では、娘は「ロジカルタイプ」でした。
その特徴やタブーを読んでみるとおもしろいくらい当てはまっていたので、さっそく実践してみることに。
ここで少し、わが家の体験談をお話ししてみます。
ロジカルタイプの娘の変化
娘はわりと典型的なロジカルタイプのようです。
「すごいねー!」と大げさなほめ方をすると冷めた目で見られることがあるのですが、
娘にはほめ言葉として伝わっていなかったことが分かりました。
親はほめているつもりでも、ロジカルの子は大げさなほめ方を「何が?」「なんか適当」「嘘っぽい」と感じてしまうそう。
また私が
と言うと、
と言われるのですが、その意味もやっと分かりました。
ロジカルの子はあいまいな指示が苦手で、具体的に言わないと伝わらない。
このような言い方では伝わりにくかったんですね。
そこで具体的な言い方に変えてみると、とてもスムーズに動いてくれました。
この違い、すごくないですか?
すかさず「ひとり分ずつ並べてくれたんだね」と具体的にほめてみると、「まぁね」という感じで嬉しそうな顔をしていました。
この言い方だと私はあまりほめている感じがしないのですが、
娘が「ほめられた」と感じることが大事なんだな、と思いました。
このように、性格統計学にもとづくわが子の性格タイプを知って、
その子に合ったほめ方や伝え方をすると、ちゃんと伝わることが分かりました。
ほめられた経験は成功体験となり、その積み重ねで子どものやる気や自己肯定感が高まります。
親にとっても、コミュニケーションがスムーズにいくことは無駄なストレスを減らし、子育ての自信にもつながるのではないでしょうか。
親と子どもの価値観は違う
3つの性格タイプにはそれぞれのトリセツがあり、
- 特徴やタブー
- ほめ方や伝え方のアドバイス
- 実践してみた方の体験談
- 親へのアドバイス
などが分かりやすく書かれています。
また、親のタイプと子どものタイプの「組み合わせ別のアドバイス」も書かれているので、とても参考になります。
たとえば私と娘だったら、『ピース親×ロジカル子の場合』というところを見ると、気をつけることなどが書いてあります。
まずはトリセツを読んでみるだけでも、自分と相手の性格タイプによる価値観の違いを知ることができます。
価値観が違うということは、同じ言葉や出来事でも感じ方や受けとめ方が違うということ。
自分が言われて嬉しい言葉は相手も嬉しいと思って使ってしまいがちですが、
親子であっても考え方や行動が違うのは当たり前、と気づくことはとても大切ですね。
この本をおすすめすしたい人&おすすめポイント
この本をおすすめしたい人は、こんな人です。
何度言っても子どもが動いてくれなくて困っている人
ついつい怒ってしまって自己嫌悪に陥ってしまう人
子どもとのコミュニケーションがうまくいかないと感じている人
どうしたらうちの子やる気になるの?と思っている人
自分の子育てにいまいち自信がもてない人
親子で自己肯定感を高めたいと思っている人
子どもと笑顔で過ごしたい人
また、私が感じたおすすめポイントはこちらです。
カラフルなイラストでタイプ別の特徴が分かりやすい!
それぞれのタイプに響く言葉やトリセツがある!
困っていることに対して具体的な解決策がある!
性格3タイプ別に伝え方を変えればいいので、実践しやすい!
誰にでも簡単に実践できるのに、効果抜群!
大切な親子の自己肯定感についても学べる!
忙しい方でも実践しやすいと思います。
気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね。
息子は何タイプ?伝え方コミュニケーション検定に申し込んでみました
この本の内容は、著者の動画講座「伝え方コミュニケーション検定中級講座」をもとにまとめられたものだそうです。
じつは、この本を読みながら「息子の性格タイプは何だろう?」と考えていました。
娘は分かりやすくロジカルタイプなのですが、息子はピース?それともビジョン?
でも、本の性格タイプ診断ではロジカルタイプ。
「ロジカルではなさそうだけど…?」と思いつつ、どのタイプにも当てはまる部分があってよく分かりませんでした。
また、息子は私のちょっとした一言でやる気がガクーンと下がってしまうことが時々あり、
「この子にはどんな伝え方をしたらいいのかな?」と日々思っていました。
せっかく意識して声をかけるのなら、ちゃんと学んで息子に響く言葉でやる気アップ、自己肯定感をアップさせてあげたい。
中級講座には『3人分の価値観分析レポート』もついてくるそうなので、さっそく申し込んでみました。
価値観分析レポートはメールで届きます。息子はいったい何タイプなのか?とても楽しみです。
今回ご紹介した本が、少しでも子育てがラクになるきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S.
実際に中級講座を受講してみた感想はこちらです!
子どもへの声がけについては、こちらの記事でも書いています。
合わせてご参考ください。