心理学の本や啓発書を読んでいると、
相手を変えることはできない
相手を変えるよりまずは自分を変えよう
というようなことがよく書いてあります。
「そうなんだろうなー」と、頭では理解しているつもりの私ですが、ではどうやって自分を変えていけばいいのでしょうか?
「今度こそ自分を変えよう!」と思っても、
と、自分を変える方法が分からないまま同じ失敗をくり返してしまうということは、ありませんか?
私はずっとそうだったのですが、最近、意識して「自分を変えよう!」と思っていたわけではないのに、
と気づいたことがありました。
その体験を、今日はお話ししてみようと思います。
何かしらの参考になれば幸いです。
職場の人間関係に悶々と悩む
私は以前、職場の人間関係で悶々と悩んでいた時期がありました。
自分なりにがんばっているつもりなのに、評価してもらえないこと
同僚がいるとにこにこしているのに、いなくなると急に態度が変わる上司のこと
みんながやりたくない面倒な仕事を押しつけられること
そういうちょっとした日々の不満が積み重なり、気がつけば結構大きなストレスに。
私なんて何の役にも立たないんだろうな…。
最終的にはそんなふうに思うようになっていました。
ある日、私はもうひとりの自分ブラックちゃんに話しかけてみます。
もうどうでもいいやと思ったらあまり気にならなくなった
私もう疲れちゃった。
仕事もぜんぜん楽しくない!
考えちゃうものは仕方ないよ。
それは嫌だなー。何とかしたいな。
でも、どうすればいいのか分からないんだよね。
それってどういう意味?
だって「相手がどう思うか」は相手のことであって、他人には変えられないものだもの。いくら「認めて」って叫んだって、認めてもらえるものでもないよね。
変えられないものにやきもきしていても仕方ない気がしてきた。
私、「自分がどう思われるか?」ってことばかり気にして、他人目線でしか自分を見れていなかったのかも。
私は私なりにがんばっているし、他人の評価なんてどうでもいっか。
ちょっと元気が出てきたよ。
ブラックちゃんと話してから、なぜか私は「人からどう思われるか?」ということがあまり気にならなくなってきました。
すると、不思議なことが起こり始めたのです。
不思議なことに相手の言動が変わってきた
私の悩みのひとつは上司との関係でした。
うまくやっていきたいな。
そう思って気を遣い過ぎていた時は、なぜか空回りして余計にギクシャクしていました。
そしてその微妙な空気感に耐えられずまた気を遣う、相手がどう思うか考えてしまう。
そんなことをくり返していました。
ところが、「相手からどう思われるか?」ということが気にならなくなってきたら、
上司がお店のことや家のことをにこにこと話してくれるようになったのです。
押しつけられていると思っていた面倒な仕事に対しても、
と、言ってくれたのでした。
また、他人の視線を必要以上に気にしなくなったせいか、やるべきことに集中できるようになり、上司との関係も少しずつよくなっていきました。
職場の環境に悶々と悩む
さて、上司との関係はよくなってきたものの、私にはもうひとつ悩みがありました。
それは、愚痴、文句、悪口が聞こえてくる職場の環境です。
私が今まで、当たり前と思ってやってきたことが通用しません。
たとえば、笑顔であいさつをすること。
分からないことを優しく教えてあげること。
けれど、それとは逆の環境の中で自分自身を否定されたように感じてしまい、私の心は元気をなくしていきました。
「もっと自分らしく生きたい!」
そう思った私は、組織に属するのではなく自分で仕事がしたいと思い、勇気を出して学びの部屋のドアを叩きました。
そこには色々と教えてくれる、ビジネスの先生がいました。
もうここから離れてもいいんだと思ったらあまり気にならなくなった
そしてひとつできたら「またできるかも!」「これもできるかも!」と、自分の中にイエスを積み上げて行くんだよ。
先生に出会ってから、私は自分の今いる環境を客観的に観察するようになりました。
そして今の私は、イエスどころではなくノーのラポールを効かせている。
こうして私はこの職場を離れ、新しい環境に身を置くことに決めたのでした。
不思議なことにそんなに嫌じゃないかもと感じるようになった
人の心というのは不思議なもので、退職を決めてしまったら今まで見えていた世界が変わってみえるようになりました。
あれ?なんか前より優しく感じるなぁ。
あるとき私は、同僚に聞いてみました。
すると同僚はこう言ったのです。
家から近いし通うのラクだし。仕事もまぁ別に、適当にやってれば。
びっくりしました。
同じ空間にいるのに、こんなにも見え方、捉え方が違うなんて。
私もそんなふうに思えるようになりたい。
けれど私の中では確実に見える世界は変わっていきました。
それでふと、気づいたのです。
世界の見え方はひとりひとり違うということに。
同じ場所にいても、同じ出来事があっても、誰ひとりとして同じようには見えていない。
それぞれの心の在り方を、ただ映し出していただけだったのです。
職場を退職して安心安全な場所に身を置く
マイナスラポールの環境を抜け出したあとも、自信を取り戻すまではしばらく時間がかかりました。
安心安全な場所でゆっくりと過ごしながらも、私は自分の内面と向き合っていきました。
たくさんの本を読み自分と向き合いながら、勉強したりブログを書いたりする日々。
今こそ、「ずっと見て見ぬふりをしてきた自分の弱さと向き合うタイミングだ!」と思い、心のことを学ぶようになりました。
そこで私は初めて「リミッティングビリーフ」という言葉を知ります。
自分の内面と向き合っているうちに自信が回復してくる
大人になっても、人間関係や夫婦関係、子育てなど精神的にストレスがかかった時に顔を出したりするんですよ。
そんな無意識に作られたものが大人になっても色々なことに影響しているなんて、思ってもみませんでした。
リミッティングビリーフを知って、マイナスからプラスに変えるやり方を学んでいきましょう。
こころ先生の講座で学ぶようになってから、私は自分が親から受けた影響の大きさを実感しています。
それと同時に、どんな過去だったとしても
自分とうまくつきあいながら、今までのマイナスをプラスに変えて生きよう。
自分のマイナスな経験さえも、人のために使えるようになりたいと思うようになりました。
不思議なことに家族の言動が変わった
さて、そんなふうに自分の心の風向きが変わってきたら、またまた不思議なことが起こりました。
今度は私の家族に変化が表れてきたのです。
私が落ちていたとき一緒になってマイナス思考に陥り、苦手なことを「無理、できない。」と言っていた夫が、
工夫をしながら思い切って苦手なことに挑戦したのです。
そしてひとつ乗り越えたら自信がついて、他のことに対してもプラスの発言が多くなっていきました。
まさに、自分にラポールを効かせるように「できた!」から「次もできるかも!」に変わっていったのです。
また、少し前から
と言っていた小学生の息子が、
ママはもう十分優しかったって気づいたよ。
と伝えてくれました。
すべては自分の心しだい。
自分の心が変わると、自然に相手も変わっていくんですね。
体験から学んだ5つのプロセス
「自分が変われば相手も変わる」と実感したときの体験をお話ししてみました。
振り返ってみると自分の周りに変化が起きた時は、
ことに気づきました。
ということは、自分を変えたいと思うのなら
まずはしっかりと自分の内面に向き合ってみる
そこから少しずつ自分の心に変化が起きる
変化に伴って自分や周りを見る視点が変わる
視点が変わったことで相手や状況が変わったように見える
今まで見えていなかった部分や良さをキャッチできるようになる
このようなプロセスが必要なのではないかと思います。
どんな自分でも否定せずに認めてあげると「意識」が変わり、「意識」が変われば「行動」が変わってくるのです。
相手が変わったように見えて、
「実は変わっていたのは自分だった」んですね。
それなら、まずは自分が満たされ幸せを感じて生きることが、家族や周りの大切な人を幸せにすることにつながっていくのかもしれません。
あなたの何かしらの気づきになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S.
自己肯定感についてこちらの記事で書いています。
合わせてご参考くださいね。